月号
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 落語協会は9月に5人が真打に昇進、当席では10月上席(かみせき、1日〜10日)に昇進披露が行われる。新真打全員が昇進とともに名を改めるので、新真打の噺家名で5人のプロフィールを紹介する。
◇三遊亭歌橘
三遊亭歌橘
◇三遊亭歌奴
三遊亭歌奴
◇春風亭百栄
春風亭百栄
◇古今亭志ん丸
古今亭志ん丸
◇古今亭菊太楼
古今亭菊太楼
 95年(平成7年)3月圓歌に入門、前座名歌いち、99年5月二ツ目、あし歌。真打で一門ゆかりの歌橘(かきつ)と改名。今月21日(土)に出身県の栃木県の小山市立文化センターで、圓蔵、ケーシー高峰らと<小山名人会>に出演する。
 95年3月圓歌に入門、歌きち、99年5月二ツ目で歌彦。真打で師匠が人気名跡にした歌奴を襲名するが、師匠は二代目、歌彦は四代目の歌奴、大分市生まれ。
 95年2月栄枝に入門、のり助、99年5月二ツ目で栄助。長期滞在していたアメリカで師匠と出会い噺家に。真打名の百栄(ももえい)は新しく考えたもの、静岡市生まれ。
 94年4月志ん橋に入門、きょう助、99年5月二ツ目で師匠の前名志ん太となる。〔志ん丸〕は100年余を越えての復活、深谷市出身。
 95年5月圓菊に入門し菊一、99年5月二ツ目で菊可。真打で菊太楼を名のる。早大中退後、俊英ぞろいの圓菊門下となるが、兄弟弟子は13名でその12番目の門弟。
春風亭柏枝
 同協会の歴代会長を述べると、六代目柳橋、五代目今輔、米丸、故文治、歌丸の順。今年5月に六代目今輔が誕生したが、今度は秋に八代目柳橋も誕生。襲名するのは七代目柳橋門下の春風亭柏枝。襲名披露は9月下席(しもせき、21日〜30日)の当席からはじまる。

 圓歌は歌奴のころ”すみません、港町の十三番地はどこでしょうか?”、と尋ねられた親が子にきくと、”波止場だよ、おとっつぁんッ”。三平は、”ひばりさん、コマーシァルのときはどうでした?”、”ええ、大分キンチョウしましたわ”。金鳥蚊取り線香のCMもなつかしいし、三平のそのときの高座姿をおもいだす。いま紙切りの正楽は、柔(やわら)、真っ赤な太陽、川の流れのように、をバックにシルエットを見(魅)せる。圧巻は馬風のひばりメドレー、何度聞いても爆笑もの。右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃ笑いがある。東京キッドならぬ寄席キッドでした。

 昭和32年に始り、毎年の公演で今年52年目となる落語会の『圓朝祭』は8月10日、11日夜、よみうりホールで行われる。三遊亭圓朝生誕170年に当り、10日(日)の前夜祭は桂歌丸独演会で、怪談乳房榎を全編口演。圓朝忌でもある11日(月)は、トリは入船亭扇橋が、怪談牡丹燈籠のお札はがし、柳家喬太郎も同じ牡丹燈籠の発端を口演。また、俳優の加藤武が正岡容作「小説圓朝」を朗読する。正岡容は芥川龍之介が激賞した作家であり、寄席研究家、昭和33年、53歳で亡くなった。

【昼の部】 【夜の部】
桂 文楽
かつら ぶんらく
 
柳家 小さん
やなぎや こさん
 
柳家 花緑
やなぎや かろく
 
【昼の部】
三遊亭 小円右
さんゆうてい こえんう
 
【夜の部】
柳亭 楽輔
りゅうてい らくすけ
 
【昼の部】
川柳 川柳
かわなやぎ せんりゅう
 
【夜の部】
柳家 小三治
やなぎや こさんじ
 
 落語界初の人間国宝五代目小さんは02年5月16日87歳で他界。先月の命日には新宿の京王プラザホテルで七回忌の法要が行われた。法要後の追善興行だが、6月は五代目にも縁のある月で四代目小さんに入門したのが昭和8年の6月、今からちょうど75年前のことになる。
 追善興行は五代目の長男六代目小さんと孫の花緑が5日トリをつとめる。五代目が噺家になる時、縁を切るという親類もいて、母親は息子のため泣き泣き角帯を買いに行ったといるのは有名な話。五代目小さん一門は現在でも落語協会では100名を超す大勢力。小三治はもちろんだが、文楽も川柳も五代目の一門。
先代柳家小さん
 小円右の地元、東京都小平市のルネこだいらで一昨年の暮れに六代目小さんの襲名披露があった。そのときの小円右の口上挨拶には驚かされた。「えー、私、小円右は剣道のえらい先生を通して九分九厘先代小さんの弟子になることが決まっておりました」。落語芸術協会にもそのような噺家がいたのである。
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