しんじゅくすえひろてい
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寄席だより四月号
小猫改め 5代目江戸家猫八 襲名披露興行 今月上席夜の部
5代目猫八
 4月上席(かみせき 1日~10日)夜は新・5代目猫八襲名の披露が行われる。
 襲名披露は噺家と全く同じ定席50日間の興行で、色物では17年11月の小円歌改め2代目立花家橘之助以来となる。
 5代目猫八は77年5月11日東京は目黒区に先代4代目猫八の長男で生れた。立教大学大学院在学中に父に師事。 11年3月2代目小猫を名のり翌年落語協会に所属。動物ものまね芸で人気活躍、芸歴12年ながら受賞歴は多く、国立演芸場 花形演芸会大賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞他を受賞している。
昭和、平成、令和に 猫八誕生
4代目猫八
3代目猫八
 新・猫八の父は4代目猫八、祖父は3代目猫八で曽祖父が初代の猫八という代々の家系。
 3代目猫八はNHK「お笑い3人組」で全国的な人気。寄席芸人と映画、舞台の俳優業を見事両立させた。落語芸術協会 に所属し当席でも主任(とり)を度々つとめた。01年12月10日、80歳で没。
 4代目猫八は小学校の頃からテレビ出演。寄席の高座では初代小猫で、父の3代目猫八としばらく共演ののち、一人立ち して落語協会に所属。テレビでは司会者とタレントとしても活躍した。16年3月21日66歳で没。
 3代目猫八は昭和25年、4代目猫八は平成21年、そして5代目は令和5年に誕生。
4代目猫八
3代目猫八
 新・猫八の父は4代目猫八、祖父は3代目猫八で曽祖父が初代の猫八という代々の家系。
 3代目猫八はNHK「お笑い3人組」で全国的な人気。寄席芸人と映画、舞台の俳優業を見事両立させた。落語芸術協会 に所属し当席でも主任(とり)を度々つとめた。01年12月10日、80歳で没。
 4代目猫八は小学校の頃からテレビ出演。寄席の高座では初代小猫で、父の3代目猫八としばらく共演ののち、一人立ち して落語協会に所属。テレビでは司会者とタレントとしても活躍した。16年3月21日66歳で没。
 3代目猫八は昭和25年、4代目猫八は平成21年、そして5代目は令和5年に誕生。
来月上席夜の部は 真打昇進披露興行 落語芸術協会の3名
柳亭明楽
春風亭吉好
桂翔丸
 めでたく新真打となる3名は、桂翔丸(かつら・しょうまる)、春風亭吉好(しゅんぷうてい・よしこう)、柳亭明楽(りゅうてい・めいらく)。
 桂翔丸は09年4月幸丸(ゆきまる)に入門して翔丸、13年5月に二ツ目。福島県須賀川市生れ。吉好は09年6月柳好に入門して 吉好、13年8月二ツ目。千葉県流山市出身。明楽は09年7月楽輔に入門し、明楽、13年8月二ツ目、中野区生れ。3名とも前座から 改名なしで真打に昇進。
柳亭明楽
春風亭吉好
桂翔丸
 めでたく新真打となる3名は、桂翔丸(かつら・しょうまる)、春風亭吉好(しゅんぷうてい・よしこう)、柳亭明楽(りゅうてい・めいらく)。
 桂翔丸は09年4月幸丸(ゆきまる)に入門して翔丸、13年5月に二ツ目。福島県須賀川市生れ。吉好は09年6月柳好に入門して 吉好、13年8月二ツ目。千葉県流山市出身。明楽は09年7月楽輔に入門し、明楽、13年8月二ツ目、中野区生れ。3名とも前座から 改名なしで真打に昇進。
春風亭昇也が芸術祭優秀賞
春風亭 昇也
末広亭は77周年をむかえました
 当席は1946年3月に創立、喜寿をむかえました。今後ともどうぞおひきたてよろしくお願い申し上げます。
  •  猫八は初代、3代目、4代目、5代目は血縁の関係。それでは猫八の2代目は?
  •  その人は昭和6年に2代目を襲名した。のちの木下華声氏。演芸通の方にはおわかりだろう。物真似や漫談でラジオ、 テレビに出演、エッセイ・作家としても活躍した。昭和61年74歳で亡くなっている。
  •  寄席文字の橘流一門は現在16名。筆頭の橘左近の名前は毎週日曜日に「笑点」のタイトル文字でお目にかかる。 その左近氏が当席の看板を担当して今年45周年という。改めて橘左近のプロフィールを来月写真入りで紹介します。
  •  落語協会はこの9月に4名が真打に昇進する。◇林家まめ平(師匠は林家正蔵、以下同)。◇柳家かゑる(柳家小さん)。 ◇柳家さん光(柳家権太楼)。◇林家木りん(林家木久扇)。当席は10月上席夜の部に昇進披露興行。
  •  落語協会の来年創立100周年は先月お知らせしたが、秋恒例の謝楽祭は9月3日(日)に湯島天神で。今年は立花家橘之助 が実行委員長。
  •  柳家権太楼が3ケ月ぶりに寄席復帰。昨年11月から今年初春興行の高座も休んでいた権太楼が2月上席昼の当席で 今年初登場、先月は浅草で主任もつとめた。7月8日(土)は権太楼地元板橋区の文化会館で「板橋名人会」。午後2時開演で、 一蔵、喬太郎、松元ヒロ、権太楼の出演。
  •  この3年間、世間同様にコロナ禍に苦しんだ寄席の世界も明るい兆しで地方の落語会もあちこちで再開。当席も今月の 猫八襲名、来月は真打披露と令和5年度の幕開け。
  • 「落語の枕(まくら)の話をしようか」
  • 「まくらといえば小三治を思い出すなァー」
  • 「噺家が生れた時代によって、とくに現代を語る時には興味があるよ」
  • 「今年の正月の当席で、昇太の、"そろそろ紅白歌合戦の歌手でわからない年齢になってしまいました"を聴いて 、成程なァー、と思ったよ」
  • 「明治23年生れの志ん生が昭和30年前後の交通戦争の世の中で"向こう歩いてるあなたッ、よくそちらへ渡れ ましたねぇ"に、"ええ、こちらで生れましたので"、というのがあったよ」
  • 「交通地獄といわれたネ」
  • 「同じ頃の、明治37年生れの先代馬風の山の遭難の話も大いに笑ったよ」
  • 「遭難の若い男女が、何日かしてから下山する、"どうでした?"と聞くと、"いいえ、我々は清かった"っていう話 だな」
  • 「馬風は、"清かったっておかしいよ、馬風だったら赤ん坊おぶって下山する"」
  • 「傍若無人のギャグだった」
  • 「<人に滑稽が必要なのは欠伸(あくび)の必要あるか如し>、明治にはそんな名言をのこした文化人もいたんだよ」
  • 「明治生れの噺家のギャグを改めて見直したいな」