しんじゅくすえひろてい
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寄席だより十月号
上席夜の部は 真打昇進襲名披露興行
 今月上席(かみせき、1日~10日)夜の部は落語協会の春風亭一蔵、柳亭小燕枝(市弥改め) 、入船亭扇橋(小辰改め)の真打昇進披露興行。
 新真打が主任をつとめる日は、一蔵-1日(土)、 4日(火)、7日(金)、9日(日)。小燕枝-2日(日)、5日(水)、8日(土)。扇橋-3日(月)、 6日(木)、10日(月)。
 それぞれのプロフィールを紹介しますが<師匠のことは>は新真打の 挨拶状(口上書)を参考にしました。
[春風亭一蔵] 2007年8月春風亭一朝に入門、08年4月朝呂久の名で前座、12年11月二ツ目で 一蔵、22年9月真打。東京都練馬区生れ。一朝門下は10名。一蔵の昇進で真打5名、二ツ目5名。
<師匠のことば>およそ外観からは想像つかない繊細な心の持主。表裏のない真っすぐな性格です。
[柳亭小燕枝] 07年12月柳亭市馬に入門、08年7月前座で市也、12年11月二ツ目で市弥、22年 9月真打昇進、8代目小燕枝を襲名。世田谷区生れ、玉川大学文学部卒。市馬門下は現在11名で、玉屋柳勢 、燕三につづく真打。
<師匠のことば>前座の頃から手を焼かせない陽気で素直な性格。理想の芸と 現実のはざまで苦しむこともあるでしょう。いい噺家になると確信しております。
[入船亭扇橋] 08年2月入船亭扇辰に入門、08年9月辰じんの名で前座、12年11月二ツ目で小辰、22年 9月真打で10代目扇橋を襲名。豊島区生れ、扇辰門下の総領で、以下、二ツ目の入船辰乃助と前座の辰ぢろ。
<師匠のことば>入門当時は線が細いいささか神経質で心配しましたが二ツ目途中から良い意味で図々しさ が身についてきました。先代扇橋の芸と人柄が記憶に残りやりにくいでしょうが末永くお守りください。
小猫が5代目猫八を 来年3月に襲名
 動物ものまねで人気の江戸家小猫が来年3月に5代目となる江戸家代々の猫八を襲名する。小猫は09 年に父・4代目猫八(当時初代小猫)に入門、12年11月落語協会入会。目黒区生れ、立教大学大学院 を卒業。初代猫八は曽祖父、3代目猫八は祖父。20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞ほか数々の賞を 受けている。
本年も12月29日迄営業 無事、休みなしの一年
春風亭正朝
入船亭扇遊
 当席は今年も12月28日までは定席公演。29日(木)は特別興行で昼[入船亭扇遊・春風亭正朝の会]。毎年7月31日昼に公演。 夜[柳家さん喬・柳家権太楼の会]。30日、31日は正月興行準備のため休席です。
  •  <柳亭小燕枝>の名跡は明治7年ごろに、のちの3代目柳亭燕路が名のったのがしょだい 。先代・7代目小燕枝は現在のさん遊で2020年7月に小燕枝からさん遊と改め、亭号も柳亭 から柳家となった。
  •  先代小燕枝は二ツ目の小三太時代、NHK新人落語コンクールの第1回優秀賞授賞者。 小三太から真打で7代目小燕枝をついだが、40年間の小燕枝。今度の市弥昇進の歳に実にタイミング のいいバトンタッチで8代目小燕枝が誕生。
  •  先代・9代目扇橋門下には扇遊、扇海、扇蔵、扇好、扇治、扇辰、扇里、。新・扇橋の師匠が扇辰。
  •  扇蔵(前名扇太)は真打に昇進して、これからという時に46歳で亡くなった。入船亭で大きな名前 の扇蔵は、今、扇遊門下の扇蔵(前名遊一)が4代目をついでいる。
  •  扇海は13年前にすい臓がんを患い、それをのりこえ今年3月無事70歳、7月に古希の祝いの宴 をひらいた。立浪親方の乾杯にはじまり締めは歌手園まりが登場。賑やかなパーティとなった。
  •  落語芸術協会は来年5月に3名が真打に昇進する。桂翔丸(かつら・しょうまる 師匠は幸丸)。 春風亭吉好(しゅんぷうてい・よしこう 師匠は柳好)。柳亭明楽(りゅうてい・めいらく 師匠は楽輔)。
  •  寄席芸能関係での人間国宝は、落語の小さん、米朝、小三治。講談の貞水、松鯉。現役松鯉が11月 13日(日)に在住板橋区で区制90年の「板橋名人寄席」のトリをつとめた。
  • 「小三治が亡くなったのは昨年の10月7日だった」
  • 「早いなァー、一年は」
  • 「小三治は先代扇橋とは大の仲良しだった」
  • 「扇橋は小三治より8才うえだったけどネ」
  • 「扇橋は三木助門下、小三治は小さん門下で、同じ時期に修業していた」
  • 「三木助と小さんの義兄弟の縁は知られているネ」
  • 「当時は協会はちがっても三木助と小さんは旅の仕事など一緒は多かったと思う」
  • 「だから扇橋と小三治はそれぞれの師匠の前座として同行したわけだ」
  • 「扇橋と小三治は当末広亭との関わりも深いよ」
  • 「小三治を小さんに紹介したのは当席2代目席亭だと以前聞いているよ」
  • 「扇橋もはじめて当末広亭へ来て、改めて噺家を志したらしいよ」
  • 「扇橋は浪曲師になるつもりだった」
  • 「素人参加番組の浪曲ものまねで賞品稼ぎだったって」
  • 「小三治も素人演芸会の落語で」
  • 「円歌、圓菊、扇橋、小燕枝と令和になって次々と襲名はうれしいことだな」
  • 「平成には文楽、正蔵、小さん、馬生、三平、柳朝、今輔、小文治・・・」
  • 「さて、小三治は令和に?」
  • 「扇橋の例は小三治にも?」