寄席だより八月号
  
今月上席夜は 真打披露、4月の再演

 落語協会、三遊亭丈助、春風亭一左、三遊亭志う歌、玉屋柳勢、三遊亭歌扇の5名は今春真打に 昇進。3月下席からの披露は4月上席当席の途中で新型コロナウィルス感染予防のため中止となった。 その後、協会と寄席側は相談のうえ、8月上席の当末広亭から再度披露を行うことになった。落語家の 晴れの門出を祝う真打昇進披露興行、新真打5名を改めて紹介します。

[三遊亭丈助] 05年円丈門下たん丈、真打で丈助。入門時は48歳、秋田県男鹿市出身。
[春風亭一左] 05年一朝門下一左、真打も一左で通す。神奈川県秦野市出身。
[三遊亭志う歌] 05年歌武蔵門下歌ぶと、二ツ目で歌太郎、真打で志う歌。 東京都大田区出身。
[玉屋柳勢] 05年市馬門下市朗、二ツ目で市楽。たまやとは8月にぴったりの真打名 千葉県出身。
[三遊亭歌扇] 06年先代圓歌門下歌五、二ツ目で歌扇。17年4月先代没後は若圓歌門下 となる。広島市尾道市出身。
金時が五代目金馬に 当席10月上席に披露
 落語協会、三遊亭金時が大名跡<金馬>を襲名する。金時は86年父の金馬門下となり、98年に 真打に昇進した。
   
現金馬は金翁を名のる 戦前入門の唯一の噺家
 金翁と改める四代目金馬は41年(昭和16年)三代目金馬に12歳で入門。 小金馬時代はNHKテレビのバラエティドラマ「お笑い三人組」で大人気、67年四代目金馬 を襲名した。金翁の名は二代目金馬も名のった金馬の隠居名。

三代目金馬
四代目金馬
10月中席夜の部は落語芸術協会の3名
 5月上席夜の部に興行予定の落語芸術協会3名の真打披露興行は10月中席夜に変更 となり行われる。
 新真打の3名は昔昔亭A太郎(桃太郎門下)、瀧川鯉八(鯉昇門下)、 桂伸衛門(伸治門下、伸三改め)。

 昨年、今秋の金馬襲名が決まっていた金時は、予定通りとなって安堵の胸。 関係者を招いてホテルの披露パーティだけは残念ながらできなかった。”夏の甲子園大会 も中止になるんですから仕方ありませんよ。”金時は高校時代は堀越学園硬式野球部に 所属していた。

 三代目金馬(1894~1964)は生涯をフリーで、寄席は東宝名人会に出演していた。 しかし、本人はフリーの立場でも、弟子の歌笑(50年没32歳)や四代目金馬は落語協会へ 、先代桂小南(96年没、76歳)は落語芸術協会にと、全弟子各々を両協会へ所属させた。三代目 金馬門下で現在も活躍中は四代目金馬と桂南喬の二人。

 落語芸術協会の桂宮治が来年2月抜てきにより真打に昇進する。同協会、抜てきの真打は現会長 の昇太以来で29年ぶり。宮治は08年桂伸治に入門。NHK新人演芸大賞を二ツ目早々受章している。

 今月15日は終戦記念日。林家木久扇は60年(昭35)の8月15日に噺家入門、今年は芸能 生活60周年。新春放送のBSドラマスペシャル「初代林家木久蔵、おバカのスーパースター」が 大好評。先月の笑点リモート大喜利では孫も顔を出し、お爺ちゃんにエール。

  落語協会真打柳家三寿が6月20日、74歳で亡くなった。71年先代・五代目小さんに 入門。小二三、さん弥をへて85年真打で三寿。門弟には二ツ目の寿伴がいる。

8月11日の円朝忌、今年はないね
主催の落語協会はずい分前から中止を発表していたよ、今年は没120年の年だった けど
円朝は落語界では神格化された存在だな
明治に活躍した偉人たち十数人が切手になっているけど、円朝はその中に入っている からスゴイよ
福沢諭吉、岡倉天心、樋口一葉、夏目漱石・・・、確か北里柴三郎も
噺家の切手はそのあと平成10年の寄席誕生200年の時に出た、文楽、志ん生、 円生、当時現役の小さんと米朝の噺家五人集だった
今年のコロナ騒動のように、円朝が40歳の頃コレラが大流行、円朝は家財を抵当 に入れてまわりの芸人たちを救ったそうだよ
神さまと呼ばれるわけだ
大正時代のスペイン風邪も時々話題になるね
大正7年から8年、そのあと12年の関東大震災
その時に円朝と同じ事をしたのが春風亭柳橋だよ
落語芸術協会の生みの親だ、20代にして落語界最高所得だったというネ
柳橋は前座や下座さんにも気配りして援助した
再び、切手シリーズ噺家五人集が出る時は、まず一番に六代目の柳橋だネ