中(なか)席夜は神田松之丞の真打昇進 伯山襲名披露興行
 今月中席(11日~20日)夜の部は講談松之丞の六代目の神田伯山襲名の披露。当席はこの中席に限り昼夜入れ替えです。ご了承ください。
 新・伯山は07年11月現・三代目神田松鯉に入門し松之丞、12年6月二ツ目、20年2月六代目伯山を襲名して真打に昇進。東京都豊島区生まれ、武蔵大学卒。日本講談協会と公益社団法人落語芸術協会に所属。
<伯山>と<松鯉>の代々とその関係
 初代伯山は天一坊伯山の異名あり弟子の数は80余名、明治6年没。二代目伯山はその数多い初代門人から輩出。大正4年、79歳没。三代目伯山は二代目の弟子。清水次郎長伝で八丁荒らしといわれた人で昭和7年61歳で没。五代目伯山は前名百川如燕、昭和51年77歳で没。
 初代松鯉は二代目伯山がのちに名のった名跡。二代目松鯉は二代目伯山の御曹司。瀬戸内晴美(寂聴)の小説のモデルになった粋人で昭和42年87歳で没。三代目・現松鯉は二代目山陽(初代山陽は三代目伯山門人)に入門。昨年人間国宝に認定された。(参考資料は都家歌六「落語レコード八十年史」より)
来月、真打に昇進 落語協会の5名 当席は4月上(かみ)席夜
 めでたく新真打となる5名は、円丈門下たん丈改め三遊亭丈助、一朝門下春風亭一左、歌武蔵門下歌太郎改め三遊亭志う歌、市馬門下の市楽改め六代目玉屋柳勢、歌慎門下の三遊亭歌扇。
先代文治の総領弟子 桂伸乃介逝く 66歳

 落語芸術協会真打桂伸乃介が令和2年元旦に亡くなった。伸乃介は72年4月先代・十代目文治(当時は桂伸治)の筆頭弟子として入門、76年4月二ツ目で、前座名ひろ治から伸乃介と改め86年5月真打に昇進。落語に加え余芸にも才能をみせ、ピアノや三味線で<二人羽織り>やバンドの<にゅう・おいらんず>の一員として活躍した。

落語芸術協会は5月に3名が真打に昇進。昔昔A太郎、瀧川鯉八、桂伸三で、伸三は伸衛門と改名。真打披露は5月上席夜の当席からはじまり、各定席で行われる。
<伯山>と<松鯉>の参考文献の著者都家歌六は18年3月に87歳で亡くなった。落語家の後、のこぎり演奏(ミュージカル・ソー)で落語芸術協会の色物で活躍した。
2月恒例、<林家正楽紙切りリクエスト2019>の発表。例により昨年の第1位を当てて下さい。第2位はお花見45以下、藤娘、令和元年、お月見各30、正楽さん29、ひな祭り、竜(りゅう)、オリンピック各27、舞妓さん26の順。(単位は枚数)
林家正楽、昨年の寄席でお客さまからのリクエストナンバーワンはラグビーワールドカップの64枚でした。正楽師匠、ご協力ありがとうございました。
落語芸術協会相談役三遊亭遊三が令和元年度文化庁長官表彰を受賞した。遊三は芸歴63年ながらもまだ83歳。古典落語の正統派の一方で、型破りの創作落語で客席をよろこばせている。
太神楽曲芸協会会長鏡味仙三郎が「太神楽」(原書房、2400+税)を出版。神事にして最古の芸能といわれる太神楽。ますます寄席好きになる必読の書。
15年3月19日89歳で亡くなった桂米朝の「米朝まつり」が3月20日から3日間大阪で。人間国宝米朝は落語家初の文化勲章授賞者。
最初にテレビ台数がいっきにふえたのが昭和34年だ
上皇、上皇后のご成婚があった年だよ
その頃の人気番組にNHKのお笑い三人組がある
三人の役者役名はヨシオさんの貞鳳、ロクさん猫八、小金馬のリュウちゃん
小金馬は金馬になり、今年の秋には金翁となる
五輪イヤーに”金”づくしとは縁起がいいな
貞鳳、猫八は鬼籍に入った
貞鳳は3年ほど前に91歳で、猫八はその次の四代目も亡くなって、今は四代目の倅の小猫が受賞つづきの大活躍だよ
貞鳳の著書<講談ただいま24人>は話題となった
出版は明治百年の年だよ
そもそも講談は軍記や物語、記録類を講義読釈して客に聞かせるもの
客の知らない事を批判精神もとり入れて聞かせたから庶民に歓迎された
当時の貞鳳は、今や講談師は人口一億の24人、しかもその一人は大阪の講談師だと嘆いているよ
現在は大阪10名、東京は60名だよ、松之丞ブーム、伯山誕生で講談師の入門者がふるといいな
スター出現でその業界は栄えるというからな
男女の比率が半々の世界、一層賑やかになるよ

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