寄席だより五月号
  
今月、真打に昇進 落語芸術協会の3名昔昔亭A太郎、瀧川鯉八 桂伸衛門(伸三改め)

 新真打のプロフィールは

[昔昔亭A太郎]06年2月桃太郎に入門してA太郎、10年2月二ツ目、20年5月真打 。前座からA太郎で通す。真打名でのアルファベット記号はおそらくはじめて。京都市出身。
[瀧川鯉八]06年8月鯉昇に入門して鯉八、10年8月に二ツ目、20年5月真打、鹿児島市出身。
[桂伸衛門]06年4月雷蔵門下雷太、10年8月二ツ目、16年3月伸治門下へ移り伸三。20年 5月真打で伸衛門と改名。千葉県習志野市出身。
秋以降に日程を変更 上席3名の真打興行
 当席、今月上席夜の部に行われる予定の真打昇進披露は緊急宣言の事態により、秋に変更が決定。披露興行の日程は改めてお知らせします。 なお上席夜は新真打3名の各師匠の主任。
  
4月上席夜の興行中断 落語協会の真打披露
  落語協会5名の真打興行も当席は4月3日で中止となった。新真打5名を紹介すると<たん丈改め三遊亭丈助><春風亭 一左>、<歌太郎改め三遊亭志う歌>、<市楽改め六代玉屋柳勢>、三遊亭歌扇。丈助、柳勢、歌扇の新真打の「口上」は大変 残念ながら実現できなかった。
   
一朝、正楽、小猫が芸術選奨うける
令和元年度芸術選奨文部科学大臣賞が春風亭一朝、林家正楽に、同新人賞が江戸家小猫に贈られた。一朝は68年(昭和43年) 先代柳朝に入門、朝太郎から一朝に。落語に芝居、音曲、江戸っ子の持ち味を充分に発揮。正楽は紙切り芸で寄席色物欠かせない 存在として活躍。小猫は動物ものまねの江戸家猫八代々の芸を、若いながらも受けつぎ、さらなる飛躍を期待して贈られた。

 毎年の正月プログラムには[当席は本年も元旦より暮れまでは12月29日まで休まず営業 いたします。ご来場お待ちしております。]”年中無休”を当たり前のこととして、昭和21年3月より営業して きましたが、この度の思わぬ事態には、当席、唯仰天の一言です。

 ”いつ行っても寄席はやっている”、”ちょいと寄席へいってみるか”。寄席は庶民の憩いの場として江戸時代 から生きつづけております。

 寄席誕生は寛政十年(1798)で、東上野の下谷神社には落語界初の人間国宝五代目柳家小さん揮毫(寄席発祥 の地)の石碑が誕生二百年の年に建立されました。

 今月16日は五代目小さんの命日で2002年(平成14年)に87歳で没。長男は六代目小さん、孫は花緑。 六代目は花緑の叔父。

 春風亭柳昇の数多い著書の中に『寄席は毎日休みなし』。今回の事態には天国で驚いていることだろう。本年は柳昇生誕百年に当たる。

 今月24日(日)が開催予定の<芸協らくごまつり>(於・芸能花伝舎)は中止となりました。落語協会の[謝楽祭] (湯島天満宮)9月4日(日)も中止が決まった。

 春風亭柳昇の数多い著書の中に『寄席は毎日休みなし』。今回の事態には天国で驚いていることだろう。本年は柳昇生誕百年に当たる。

 馬生門下の金原亭馬久と一朝門下の女流春風亭一花が今月めでたく結婚。ともに立教大学の卒業で馬久は2年先輩となる。 おめでたいお話で今月の寄席集めはおひらきです。

贈り物がテーマの落語、何を思い出す?
ええっ?古典落語でかい
(肥がめ)があるだろ
その題じゃ汚いから、みんな<家見舞>でやってるよ
トイレットペーパー買い占め時代の今でも残る名作落語だよ
二人の男が兄貴分の新築祝いに瓶を・・・、成程、落語では珍しい贈り物の一席だ
肥がめを丁寧に洗って、水瓶と称して持って行く
感染予防手洗いとはえらい違いだよ
二人の男は世話になっている兄貴分への、せめての恩返しの気持ちだよ
兄貴分もよろこんで二人をもてなす
この辺は江戸っ子の人情を感じる会話がつづくな
兄貴分の奥さんが早速この瓶の水を使った簡単な物から出す
水瓶に関わる料理が作られ次から次へと出てくる
この噺のクライマックスだ
ところが、この一席を聞いて怒った女がいるんだよ
だれ?
今、付き合っている彼女だよ、”そんな贈り物するのはサイテー”って
ウーム、落語鑑賞の視点が全く狂っているな
落語のわからない女とは別れることにするよ
おおっ、ここも緊急事態宣言ッ